10.17 (2006年)
最近MC28のハンドルロックの解除が妙に渋くて、 ハンドルをうにうに動かさないとカチカチ音が鳴り続けてたりしてたのですが、 草津で雨ざらしで一晩置いたあと帰ってきて自宅でロックしたら、 とうとうカードを挿してもカチカチ音が30秒鳴るだけで解除されない状態になってしまいました。 サービスマニュアルの診断ページを見ても、 その場合はインナーロックユニットの不良、としか書いてありません。
黄色いロックレバーのあたりのワイヤーは押し戻せてる感じなので、 ロックユニット側のどこかでさび付いたみたいになって戻らなくなってるのかな? ととりあえず予想。
ロックユニットの内部に注油か、だめならまあユニット交換でもよいのですが、 サービスマニュアルを見たところ、 ロックユニットはステムパイプに巻きついていて、 中に通っているステムパイプの穴に、 ロックユニットから棒が刺さっていることでロックしているので、 どう考えてもユニットを交換するにはロックを外した上でステムを抜かないといけません。
他に同じ症例が無いかとぐぐってみたのですが、 インナーロック関連はバッテリー上がりのときの解除方法くらいしか見つかりません。 あまり固着ってないのかなぁ。なんでだろう…
とりあえず考えたのは、 ロックユニットの上部プラスチック部にドリルで穴でもあけて注油、 さらにだめならプラスチック部を可能な限り破壊して内部の棒をひっぱれるところまでたどり着く、 ということでしたが、いきなり破壊が入るので安易に実行せずに、 偉い人に相談するべきだろうなぁと思い、 NSR関係の掲示板かmixiコミュか迷った末、アクティブさでmixiコミュで質問してみました。
すると、バッテリー関連の情報と共に、 「ステムパイプの内側から棒で押し返せないか?」 というアイディアを教えていただきました。なるほど。えらすぎますぅ。 ステムパイプが抜けない以上、非破壊で押せるのはそこだけですね。 どんな微妙な形の棒を作る必要があるかわかりませんが、 最後の最後にはそれでなんとかなるだろう、とは思えてだいぶ気楽になりました。 タンク側から破壊しても引っ張れる構造かどうかわかりませんからね。
ステムの30mmナットを外すにはメガネか大型ソケットを買ってこないといけませんが、 ホームセンターとかだと高すぎるので ストレート(30mmコンビレンチで千円)に寄れる日まで保留していました。
すると、なんと手持ちのロックユニットを分解して内部写真を載せて下さった方が! それによると、ロック棒をひっかけて止めているレバーが、 例のカチカチで棒から外れるようになっているので、 そこが壊れてさえいなければワイヤーを押せば戻るのではないか、とのことでした。
今まで、ワイヤーの戻りのたよりない感触からして、 ワイヤーは引っ張り側にしか引っ掛かりが無くて、 押しても意味が無いのかと思っていたので、 そうではなくてまずは本気でワイヤーを押してみるべきだと判断。 さらに写真を見たおかげで、 最悪でもプラスチック蓋の手前部を破壊すれば レバーが手前端に横たわっていて、 左側に引っ張りたいロック棒の端が来ていることも確信できて、 さらに気楽になりました。
あと、これも写真を見て気づいたのですが、
ロックユニットからロックレバーまでのワイヤーはひと繋がりではなくて、
タンク下で電気信号ケーブル用のノイズ防止フェライトコアみたいのが巻きついてる部分で
分割できるみたいです。
なので、より本体に近い部分から押そうと思ってここを分解。
で、ぐにぐに押したり引いたりした後でカードを挿すと、カチッと一発で解除。 おおぉぉ!!
はずれたー。というかユニットはそれほど問題なかった?(汗) 分割したケーブルのレバー側だけをぐにぐに操作してみると、 けっこう渋めです。これだと引き側はいいけど、 押し側はレバー部で戻ってると思ってもやっぱり多少戻り足りないのかもしれないですね。 レバーのすぐ後ろでどうしてもたわみやすいですし。
というわけで、mixiの皆さんさまさまなのですが、 外部に書いておかないと後のお役に立てないのでこれを書いている次第です。 本当にありがとうございました。
ぺこりぺこり。