MPEG2のばあい
ボードがMPEG2専用である, またはMPEG2で撮るのがらく, である場合, 素直にMPEG2で撮ります. どうせ設定なんてほとんど無いので悩む必要はありません. らくーにいきましょう. 音声部分のフォーマットが選べる場合は リニアPCMにしといたほうが楽です.
AVIのばあい
解像度選択
縦解像度はとても重要です. TVの走査線の数はそれなりに半端な数ですが, とにかくキャプチャボードというものは, 縦が240ラインモードの時は走査線を1本置きに取り込み, 480ラインモードのときは偶数, 奇数全ての走査線を1本づつ取り込むようにできています. したがってこれ以外の縦解像度を指定して取りこんだ場合, 勝手にラインを複製して増やすだけなので, 汚くなることはあっても良くなることはありません.
ちなみに, 240ラインモードの時は片方のフィールドのみをキャプチャするので, 既にインターレース画像ではなくなっています. しかし, 24fps作品でこれをやると, 逆テレシネ変換のための 情報を失うことになり, たいへん良くないです.
キャプチャツール
キャプチャに使えるツールですが, 今ではけっこう多数あります. 使えればどれでも良いのですが, 機能で言えば間違い無くhunuaaでしょう. ボードによってはhunuaaでないとAVIキャプチャできません.
最初にhunuaaを起動すると, まず設定がわからないと思います. 配付元ページに行っても, 初心者お断りと書いてあるだけで親切なFAQなどありません. そもそも, 使えている人だって, ちゃんと機能の意味がわかってるとは限りませんw
というくらい敷居は高いのですが, でも良いです. 内蔵チューナーを使った予約録画はぱそび!かhunuaaでしかできませんし. わたしも設定の意味がわかってるわけでは無いのであまり説明できませんが, デバイス設定ボタンを押して, ビデオキャプチャピンの設定と, 右の方のソース指定をいじってるうちに入力画像が映れば, あとはなんとかなります. 他には圧縮設定と保存されるファイル名指定, たまに「スマートティーを使用」チェックが必要なことがあるくらいで, なんとか録画までいけると…いいな… MUXやフィルタ等のボタンは一切いじらないで良いです.
ボードからのデータ転送形式
ふぬああで言えばビデオキャプチャピンの設定の時に選びますが, この選択は重要です. RGB24とかRGB32があるからといってむやみに大きくしても, PCIバスの幅をあっさり超えちゃうので逆に悪くなります. QVGA(320*240)で1次ソースを作るのはお薦めできませんから, 640*480で作るとなると, 16bit程度のデータ幅しか転送が間に合いません. 選択肢に残るのはRGB16とYUY2(YUV422)あたりですが, もちろん人間の目は輝度情報に敏感なので, 同じ16bitでもYUY2の方がよろしいです. この辺りの理屈は「もりのみやこ」のぺえじ内, カラーフォーマットのナゾに詳しいです.
ファイル形式とCODEC
保存形式ですが, ふぬああだと最初からデフォルトでAVI2になっています. これはNTFSのHDDの場合なら1ファイルの大きさが4Gを超えても平気なので, 特に高画質で取る場合はこれが良いです. 従来のAVIで保存する場合, 2Gを超えると独自形式になり, NTFSでない場合は4Gを超えると分割されます.
CODECはファイルサイズの許す限り高画質なものが良いのですが, 究極の手段, 可逆圧縮のhuffyuvというのがあります. いやもう, 読んで字のごとく, ボードから送られてきたデータが完全再現されるので, これ以上のものはありません.
huffyuvだと30分アニメのために20Gの空き容量を使うので, それはさすがに無理だという人は MotionJPEGを使うことか多かったんですが… 今ではフリーのMJPEG CODECで良いものが見つからないようです. 過去にフリーで配付されてたものを人から分けてもらうか, 個人で作ってる独自CODECで評判の良いものを使うことになります. (個人製作のCODECで1次ソースに良いものをご存知の方はお教え下さいませ)
あと, aviで撮る場合は後でaviutilに突っ込むことになりますので, 音声はなるべく普通のPCMで保存しておきましょう. へたにmp3圧縮したりすると後でaviutilが受け取ってくれなくて面倒です.