購入
うちのまざぼが, さらぶれっどまで対応のK7S5Aになりまして, いくらなんでも Spitfire Duron-800Mのままではかわいそうなので, Athlon-XP 1600+ (Palomino 1.4G) 以上を買おうかなと思いまして. がー, 高い! どこにいっても17000〜19000円くらい. こんなんだったら Northwood マリ子の1.5G が買えます.
しょうがないので XP1500+ (Palomino 1.33G)とゆー手も… と思っているうちに, Morganコアの Duronを買って, 1.3Gまで回せばだいたい一緒じゃんという考えに. 早速価格ちぇき. Duron 1.3G… 12,200円. たかっ(泣) じゃぁ, Duron 1Gなら…6,920円. おー, これこれ. というわけで, おなじみのコムサテライト(全商品に1年保証)で購入
むー. 配置はPalomino式 (L1が5本あるし) ですが, パッケージはセラミックパッケージですので, クローズは鉛筆で楽勝です.
うちのK7S5Aには倍率変更が無いので, CPU側で倍率をいじるならL3とL4を変えねばならんですが, クローズはともかくオープンはうちの機材ではきつそうです. ダイヤモンドヤスリでどーたらとか聞きますが, 接点ごとぼろっとはがれそうで怖いし.
とりあえず定格で
普通に挿して起動すると, 何事も無く動作. 動作テストには3Dmark2000と午後べんちを使うことにします.
- ECS-K7S5A
- Matrox G400
- Barracuda ATA-4 60G
CPU | 3DMark2000 | 午後ベンチ | CPU温度(BIOS) |
Spitfire Duron 800 | 2573 | 59倍速 | 28度 |
Morgan Duron 1000 | 2709 | 76倍速 | 30度 |
まー, それなりですな. SSEが加わったわりには3Dmark2000は増えません. ま, G400ですから… 目的は動画圧縮なので午後ベンチが増えていれば満足です.
目指せPalomino
さぁ, クロックを上げていきます. 積極的にこういうの前提で物買うのって, 300Aのとき以来です. でー, 方法なんですが, ぱっと思い付くだけで3種類あります.
- L5クローズ
- 改造BIOSでFSBごと上げる
- L1クローズ+マザーボード側のCPUソケットピンを直接ショートさせる
じゃ, 上から順にやっていきます.
L5クローズ
まず, Fab 51に行って, Athlon Palomino ブリッジ のL6とL5の説明を読みますと,
モバイル版のCPUを使っている場合に限りますが、Athlon4-900をデフォルトで立ち上げた場合に、9xとなるマザーの場合、BIOSはこのL6ブリッジの値を参照して倍率変更をしていると考えられます、この場合L6の加工で倍率が変えられるようです。(L5ブリッジにも関連項目があります)とあります. 何度も触れられてるのでわかりますが, K7S5Aがまさにこれに該当します.
で, 手もとのMorganのL6を見てみると
L6 (緑で囲んだとこ) が全クローズされています. これはあたりまえで, Mobole版でないCPUの場合はL5を焼き切ってしまえばL6が使われることはありえないわけですから, 焼き切る手間すらもったいないということで放置. と.さて, もう一度Fab51のL6解説の所で見ると, 全クローズは11倍に相当します. つまり, L5を一本 (赤でかこんだところ) 鉛筆でクローズしてMobile版に見せてしまえば, K7S5AではL6が倍率を決定するようになるので11倍で立ち上がります.
さっそくやってみると
Mobile Duron 1100Mhz
おー, 成功. Fab51さんありがとうです.
こいつは他の方法に比べると柔軟性が極めて低いですが,
FSBに半端な値を与えないですむ一番簡単な方法ってことで.
改造BIOSでFSBごと上げる
うちはキャプチャボードを挿してるのではんぱなFSBで常用する気は無いのですが, テストがてらちびっとやってみます. OCworkbench に行って, 010911 with Lan (Overclocking) てゆーのを拾ってきます. えらく古いのでアレですが, Win2kでのFDD問題は解決されてるバージョンなので一応使えます.
入れ替えて起動すると, Duron 1000Mhz おろ, この頃のバージョンではMobile Duronには対応していないようでL6も参照されません. まぁどうでもいいけど.
BIOSに入ると, FSBとして100/112/125/133が選べるようになってます. が, 133にするといきなりBIOSすら出ず. がーん. 125からは普通に使えたのでべんちまーく.
CPU | 3DMark2000 | 午後ベンチ | CPU温度(BIOS) |
Morgan Duron 1100(Mem100) | 2709 | 76倍速 | 32度 |
Morgan Duron 1100(Mem133) | 2788 | 82倍速 | 32度 |
Morgan Duron 1120(Mem112) | 2824 | 83倍速 | 33度 |
Morgan Duron 1250(Mem125) | 2887 | 94倍速 | 33度 |
うぐぅ, こんなものかぁ…
現在はBIOSを最新に戻して, L5クローズの1100(Mem133)で使ってますが, さらにFab51に従ってマザーボード側で倍率変更をしても, 既に1330はアウトとわかっているので, 常用には1200あたりがせいぜぃだと思いまして, まだやってません. CPU温度は1250駆動時でもBIOS読みで33度だったので超余裕ですが, それ以上は起動すらせんのでどーしょもありません. Athlon系はこれ以上電圧を上げるわけにもいきませんし.
というわけで, Athlon XPにはだいぶ届きませんでした. とは言え, 166Mhz程度上げるために1万円出す気はしないので, これはこれで良いです.