02.12 (2006年)
ヤフオクでシリンダー+ピストンのセットを500円差で競り負けたので、 シリンダーがありません。 そして、M733を買ったりスキーに行ったりで、お金もありません(汗)
なので、 間に合わせに劣悪傷入りシリンダーでも買ったと思うことにして、 古い方のNSR(MC21)のシリンダーとピストンを奪ってきて使うことにしました。 最初からそうすれば、という説もありますが、 古い方は本当に長距離乗っていて、とてもぴかぴかのMC28に載せるエンジン状態だとは思えないのが一つ。 そして、へたに外して付かずに、 両方とも乗れなくなるのは困るのでできれば避けたかったのですよ。 まぁ、貧乏には勝てません。
今乗ってる旧MC21。車体はガタガタですがエンジンのパワーはまだ出てます。
でも、あなたの犠牲が必要なの。ごめんね…
ちなみに、今でこそバイクっぽい形をしてますが、
数ヶ月前はこんな状態で買い物とか行ってました。
交差点で止まると、横の車とかバイクから
「ちょｗｗｗおまｗｗｗなにそれｗｗｗやばすgｗｗｗ」
みたいなテンションで話し掛けられる確率が非常に高かったです。
白バイにもよく呆れられました。
チャンバーの外れ止めスプリングが最初から付いてなかったので、
フロントバンクのチャンバーだけ外せばシリンダーまで取れそうです。
楽ですねー。
プラグを外す時に気づいたけど、緩んで圧縮漏れてます(笑)
プラグいつもゆるゆるにしか締めないからなぁ…
2度目で慣れてるので、ドレンボルトも使わずにいきなりホースを抜いて冷却水を出しました。
シリンダーナットはけっこう奥まったところにあるんですが、
エクステンションで届けば問題ありません。
RCバルブを外した下にあるナットだけはソケットが入らないので、
メガネれんちで緩めます。
シリンダーは思いのほか綺麗。
相当すごい距離乗ってるんですが、クロスハッチがしっかりありますね。
が、ここで問題発生。ナットを外しても、シリンダーが固着しててどうしても外れません。 ネットで調べると、プラハンマーでさんざん叩くようなのですが、 ハンマーがぼろぼろになるまでやっても外れないのです。
もっとこー、ボルトの方向にきっちりシリンダーを上に押し上げる力をガンガンと衝撃のように 与えられて、エンジンの温度も上がるような方法…
そうか、エンジンを回せばいいんだ(爆)
いや、ほんとは暖めるためだけのつもりで回したんですが、 ヘッドだけ付けて冷却水も入れずに30秒くらい回してたら、突然がつんと外れて シリンダーが3cmくらい一気に浮きました。びびりました。
ぜったいお勧めしませんが、もしだめもとの最終手段としてやる場合は、 シリンダーナットをほんの少し1mmくらいだけ緩めた状態で回せば、 外れたときにシリンダーが傾くほど遠く吹っ飛ばないのでダメージが少ないかと思います。
しかしまあ、ナット無しでかなりの回転数で30秒も回ったということは、 ものすごい固着ですよね。ぷらはんまーくらいで外れるわけないです。
シリンダーのかわりにぼろぎれが装着されたMC21。
もしダメだったらまた戻して乗ってあげるからにょ。
左が比較用にMC28から外してみた、焼きついていないフロント側ピストン。
写真じゃ見えませんが横筋も綺麗に残っています。
右が上で旧MC21から奪っているピストン。
横筋はけっこう消えてるのですが、縦筋はありません。
ピストンリングもぷにぷにと健全にテンションがあります。すごいなぁ。
これがピストンを外す時に大事にしなきゃいけないベアリングとクリップ。
正常なピストンだったら気をつければクリップは曲がらないように外せます。
たった30円だから交換すりゃいいんですけどね。
クリップ外れが、エンジンブローの最多原因らしいです。
MC21から奪った方のシリンダー。綺麗でしょー。
エンジンの爆発で吹っ飛ばして外したダメージは特に見えるほどは無いようです。
ガスケット類は注文してまだ届いていないので、 次回はとりあえずぼろぼろガスケットに液体ガスケットでも塗って組み付けてみましょうか。 動くかどうかが大問題ですので。
一番ぼろくなっているシリンダーの根元のベースガスケットが薄くなると、 高回転が回らなくなると予想されますが、まあいいでしょう。 圧縮率が変わって危険なヘッドガスケットは焼きついた新しいバイクの方のならまだいけるでしょうし。
4ヶ月動かしていないので、 キャブのオーバーホールが最重要だという気もします。 無理に開けないでもキックをがんばればかかるかもしれませんが、 せっかくだから次回お掃除してあげましょう。
もし動けば、 ピストン&リングくらいはそのうち買ってあげませんとね。